自力で諏訪まで196km!〜自転車移動編【kaeru旅行紀】#3-1
人生最大の無謀チャレンジ
(1ヶ月以上間が空きましたが旅行紀です(^^;;
毎年恒例となっているアルカエルナのGW諏訪参詣、例に漏れず今年も行って参りました
ただし移動手段は自転車です
自らの力で諏訪の神に詣でに行く事に意味がある(と自分の中で勝手に思っている)ので、現在住んでいる埼玉から長野県諏訪まで「自転車で」行って来ました
- まず準備から
自分でも薄々今回のチャレンジはヤバイと感じていたので準備は念入りに行いました
(それでも結果的にダメだったんですが…)
走行ルートの確認
1日で移動しないと帰れなくなってしまう(あと、貴重な諏訪観光の時間が減る)可能性があったので最短ルートである「国道299号線」を通るルートを考えました
今考えると、この時点で今回の旅は失敗していたと思います。距離の事しか考えておらず標高差を考慮して無かったのがいけませんでした
昨年(2017)のGWにママチャリで長野市から諏訪まで往復合計200km走破していたので、ロードバイクなら行けるだろうという浅はかな考えでした
出発前の試算では距離が170km前後、今までの自分のサイクリングの実力から約14時間で着くのでは、と試算しました
持ってく物は、生活系、修理・スペア系、水分2Lに食糧(おにぎり、菓子パン、カロリーメイト系、チョコレート系、塩分補給系、10秒チャージ系etc…)2654kcal分を持ってきました
- いよいよ出発
5/3日の午前1時半頃に起床し、朝ごはんを食べ食休みをして午前3時頃に出発しました
〈サイキョーになるよ!
スポーツ系アンダーウェアに先日アトレで購入したチルノTシャツを着て行く
ちなみに出発時、大雨でした。まぁ天気予報で言ってたし……覚悟の上です
取り敢えず秩父に向かいます
4時30分、東秩父から秩父へと抜ける峠の辺りで日が昇り始めました
峠を下る頃には完全に夜が明けました。なお雨は小降りです。あと大自然が素敵
6時30分、秩父着。長野秘伝「味噌おにぎり」を食べて気力チャージ!休憩を挟みつつ自転車をこいでいきます
7時10分、国道299号線の標識がありました。ここから長野に向けてスタートします
まだまだ町中、スイスイと進んでいきます
7時50分、山道前最後のコンビニで買い込みしているとなんと晴れてきました。日頃の行いが良かったのかもしれません(^^;;
8時30分、ついに町並みが途切れて山道へと突入しました。それでもまだ緩やか
9時40分、かなり登って来ました。一気に標高を上げる道なのでヘアピンカーブがとてもツライです
10時08分、群馬県と埼玉県の境にあるトンネル「志賀坂峠トンネル」通過。この時点で標高約780m
ここから道は険しくなってきます
あと途中に恐竜の足跡が残っている場所がありましたねー
なんとこの恐竜の足跡化石、日本で初めて発見されたものらしいです
近くには「神流町恐竜センター」という博物館もあり、本物の化石の発掘体験も出来るそうです。
10時45分、ひたすらこいで行きますとついに、長野県と隣接している(?)群馬県上野村に差し掛かりました。
ここまで、カーブの部分での急勾配がかなりキツイですが、そこそこ下り道もあり順調に距離を稼いでいます
11時15分、道の駅「上野」で昼休憩、昼食をとります。コンビニのおにぎり3つ程とお菓子系統をむしゃむしゃ
20〜30分程、食休みを兼ねて身体を休めて出発します
走っていたら国道の旧看板を見つけました
昔の名残とかあるとトキメクのは自分だけですかね?
12時、上野産業情報センターという施設がありましたので、ちょっと寄っていきました
自転車の空気入れを貸し出していましたので、念には念を入れて空気も入れておきました
そして遂に「矢弓沢林道」迂回路へと入ります
国道299号線にある長野との県境の峠、「十石峠」手前の道は工事のため通行止めになっています。そのためその区間を迂回しないといけません
矢弓沢林道に入るまでの道がよく分からなかったのですが、とてもわかりやすい看板三人衆のお陰で迷わずに済みました(^^;;
国道から脇道に逸れます
12時15分、矢弓沢林道入り口。全長約7km、ここからが地獄でした
(ここから写真あまり撮れてないです、ごめんなさい!)
道すがら撮ったものです。道幅は車1.5台分くらいで、片側には写真の通り川(沢?)が流れておりすれ違うときには神経を使いそうです
写真だと分かりづらいですが、かなりの急勾配です。
こんなところ、既に9時間近く来た身体には無理でして自転車を手で押して歩いていく状態でした……
ふと見たら、こんな所まで来ていました。完全に山中です。景色が長野のそれに近づいてきてます。
山です、山。山しかありません
14時04分、矢弓沢林道を抜けました!たった7kmを2時間かけて……と考えると、この矢弓沢林道の区間、どれほどの急勾配だったか。
分かってもらえるかな……
登山でもしたのか、というくらいの雄大な景色が眼下には広がっています。こういうのを見ると癒されますね
14時30分、ついに十石峠を越え、長野県へと帰って来ました!!!
埼玉を出てほぼ12時間かけて長野突入です
この辺りから「これ今日中に目的地まで行けないのでは」と思い始めます
15時、山を降りて市道に入った辺りの写真です。
実はこれ以降、本気で焦りを感じて自転車漕ぐのに必死で写真を撮り忘れていたので、大体のあらましだけお話しします
山を下り、佐久市に入りまして国道141号線から茅野市方面へと向かう「メルヘン街道」というルートで目的地へ針路を取ります。
このメルヘン街道には「麦草峠」という最大標高なんと2127mというバケモノじみた峠がありまして、この時点で「あ、無理だこれ」と感じてました
が、来てしまったからにはしょうがない
へとへとの身体で最後のヒルクライムに挑みます
このメルヘン街道は名前の通り(?)湖やシラカバ林などがあり、ひらけた場所からは八ヶ岳連峰の雄大な景色が広がります
しかし奮闘むなしく時間は過ぎ、陽は沈み、気が付けば周囲は完全に真っ暗闇。
泊めてもらう予定だった友人に「到着が遅くなる」と連絡を取り敢えずいれます
峠ということもあり、矢弓沢林道程ではないにしろ、疲労の溜まった身体には辛い道が続きます。
19時を過ぎた辺りで両脚に限界を感じ、仕方なく自転車を降りて歩く事に
これもうダメかも……と心が折れかけたその時、一台のキャンピングカーが自分の隣に止まり、夫婦らしき方々が声を掛けてくれました
事情を話すと、「行き先が同じ方向(茅野)だから乗っていきなさい」と………!!
お話を伺うと、同じく埼玉(春日部)から茅野へ向かう途中だったらしく、こんな時間の車通りの少ない峠道で、自転車を押して歩く自分を疑問に思って車を止めてくれたそうです
ご主人も自転車が大好きならしく、今回の自分のチャレンジを聞くと苦笑いしてらっしゃいました
しかし、それでもよくここまで来たものだとも言ってくれました。そのあと自転車の話で意気投合
奥様は疲れているだろうからと、せんべいやチョコレートを分けてくれました
人の暖かさを実感した瞬間でした。あのご夫婦にはいくら感謝しても足りません。
言葉に表せないほどですが、本当にありがとうございました
車に乗っていた時、夜道に鹿が結構いまして自転車でこの道を行っていたら襲われてた危険もありました。冗談抜きで命を救って頂きました
そしてこれが全行程、茅野市という文字の上の山道が麦草峠で、その辺りから車に乗せてもらったので正確な値ではありませんが、休んでいた時間も含めると目的地までは17時間掛かりました
総距離196km、上昇高度5000m越え……そりゃ無理なわけですね(^^;;
友人にも迷惑掛けました。ごめんなさいそしてありがとう。
その日は友人宅に泊まって、明日いざ諏訪旅行です!!
次→編集中なのでもう少し待ってね☆